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Courtesy Teatro alla Scala

価値ある文化遺産を守る

ジョルジオ アルマーニは、1984年以来イタリアナショナルトラスト(Fondo Ambiente Italiano, FAIのプロジェクトに携わってきました。リグーリア州カモッリにあるサン・フルットゥオーゾ修道院(Abbazia di San Fruttuoso修復のための寄付が、その第一歩でした。2008年より、ジョルジオ アルマーニはピエーロ・ポルタルッピがアンジェロ・カンピッリョとネッキ家の姉妹のために1932~1935年にかけて建てた珠玉の合理主義建築、ネッキ・カンピッリョ邸(Villa Necchi Campiglio修復のため、主要スポンサーの一人となっています。2015年には、かつてカンピッリョ邸のテニスコートであった場所を覆う大きなガラスのパビリオン制作するため、あらためてFAIへの支援を行いました。

© Marco Ligabue, Matteo Girola

ジョルジオ アルマーニは1993年に開催された第65回ヴェネツィア・ビエンナーレにおいて、中国の現代芸術に捧げられた特別セクション「Passaggio ad Oriente」(東洋への道)のスポンサーになりました。

常に印象派の作品に魅せられていたジョルジオ アルマーニは、1996年にミラノパラッツォ・レアーレ(Palazzo Realeを会場に、モスクワのプーシキン美術館所蔵の印象派と後期印象派時代の名作を公開する大展覧会を後援しました。ミラノ市とイタリア出版大手のモンダドーリ(Mondadori)社が主催した展覧会には、モネ、セザンヌ、マネ、ドガ、マティス、ゴーギャン、デュフィ、ファン・ゴッホ、ピカソ、シニャック、トゥールーズ=ロートレック、ルノワール、レジェ、ルソーといった当時を代表する画家の 油彩60点のほか、デッサンや水彩などを含む約100点もの傑作が一堂に集結。19世紀から現代美術揺籃期にかけての芸術運動にオマージュを捧げる展覧会でした。

1998年には、パリのサン・ジェルマン・デ・プレ教会のステンドグラス修復のために寄付が行われました。

さらに、ジョルジオ アルマーニはロバート・ウィルソンのウォーターミル・ファウンデーション(Watermill Foundation)、ブルックリン音楽アカデミー(Brooklyn Academy of Musicスカラ座フィルハーモニー管弦楽団(Orchestra Filarmonica del Teatro alla Scalaを積極的に援助するパトロンであり、またマーティン・スコセッシが監督したイタリア映画史のドキュメンタリー『Il mio viaggio in Italia』(邦題:私のイタリア映画旅行)の製作責任者も務めました。

2007年、ジョルジオ アルマーニはシドニー・シアター・カンパニー(Sydney Theatre Companyのパトロンとして芸術への慈善寄付を行い、個人的に文化支援の取り組みを続けます。この寄付は、一個人がオーストラリアの劇団に対して行った、史上最大規模となる経済的支援の一つです。マーティン・スコセッシがカンヌ映画祭の開催中に立ち上げた世界映画財団(World Cinema Foundationの設立メンバーおよび名誉理事をアルマーニが務めているという事実も、その揺るぎない芸術への取り組みを雄弁に物語っています。「演劇とは成長を遂げる形態の芸術である」というビジョンを共有するシドニー・シアター・カンパニーとジョルジオ アルマーニは、一連のプロジェクトを共同で行い、オーストラリアの演劇振興や新進アーティストの育成を行うとともに、劇団の悲願であった世界公演ツアーを実現しました。

2012年、ジョルジオ アルマーニはミラノのマンゾーニ通りにあるアルマーニ ホテルの向かいに建つ、サン・フランチェスコ・ディ・パオラ(San Francesco di Paola)教会のファサード修復費用を拠出。マルコ・ビアンキによって1728年から建設が始められた同教会は、モンテ・ナポレオーネ通り22番に入り口を構えており、ロンバルディアの州都ミラノを代表するバロック様式とロココ様式の建築物です。サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教区への援助は、ミラノの街、特に旧市街やファッションエリアをより美しい場所にし、外国からやって来る多くの観光客にとって魅力的な場所にする、というアルマーニの計画の一端を担っています。

2014年、ジョルジオ アルマーニはミラノのブレラ美術館(Pinacoteca di Breraで開かれた、ルネサンス期の芸術家、ドナート・ブラマンテの展覧会をスポンサーとしてサポート。アルマーニグループは、マルケ州出身のイタリア人画家および建築家、ブラマンテの回顧展に寄付を行いました。展覧会に際し、英国ウィンザー城のロイヤルコレクション、コペンハーゲン国立美術館、フィレンツェのウフィツィ美術館をはじめ、さまざまな美術館や個人が所蔵するブラマンテのデッサンや絵画、彫刻などが、一堂に会しました。

2021年、アルマーニグループはミラノのスカラ座財団の創設サポーター(Fondatore Sostenitore della Fondazione Teatro alla Scalaに任命されました。同財団は生産的、音楽的、芸術的、技術的、専門的な文化遺産の保存と発展により、イタリア国内外に音楽芸術を広めるため1997年に作られた非営利団体です。

財団設立当初のサポーターの一人であったジョルジオ アルマーニは、現在危機的な状況に面しているパフォーミングアート界に、新たなパワーを携えて戻ってきました。

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